ベビーチェアーが学習チェアーに大変身!

ベビーチェアーのリメイク術

子供が成長するにつれて、不要になる物、また新しく購入しなければいけない物、数々あります

着れなくなった洋服は、おさがりにしたり知人に譲ったり出来ますが、子供用家具のリサイクルは、難しいのが現状です

そこで、子供用家具のベビーチェアーを、学習机に合わせた学習チェアーにリメイクしようと考えました

それは、ベビーチェアーは座面の高さ調整幅が広いので、小学校1年生でも足が床につくイスへのリメイクが簡単に出来るからです

さらに子供が好きな色を塗り、天板高さが調整可能な学習机に合わせれば、大人まで愛着を持って使える学習セットに大変身するのも理由の一つです

これから私が行ったベビーチェアーのリメイク術について、詳しくお話ししたいと思います

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ベビーチェアーを学習チェアーに変えるメリット

メリットは以下の3点
  • 座面の高さ調整幅が広いので、小学校1年生から大人まで使える

  • 組立式なので、塗装が剥がしやすく、色塗りが簡単!

  • 不要な家具を再利用出来る
このメリットに加え、子供が好きな色を子供と一緒に塗れば、イスに愛着が湧き、机に向かってくれる効果も期待できます

さらに将来、色の好みが変わっても、塗り直しが簡単に出来る事もメリットの一つに挙げられます

次から実際の作業方法について、詳しく説明していきます

塗装剥がしはサンダーがベスト!

塗装の剥がし方は大きく分けて3種類有りますが、イスなど曲線の多い家具は剥離剤もしくはサンダーを使う方法が適しています(残りの方法は「塗装の剥がし方で再塗装の出来が決まる」をご覧下さい)

今回リメイクするベビーチェアーは、ラバーウッド材にウレタン塗装ですが、いたるところにシールが貼ってありました
そのため、剥離剤ではシールが邪魔をして、塗装を剥がせないと思い、サンダーを選択

そのサンダーの中でも塗装剥がしに最適なのが、研磨力の強いランダムサンダーなので、今回はE-Value ランダムサンダー パッド径125mm EWS-220Rを使って作業する事にしました

作業手順

  1. 座面が一番低くなる位置を調べる
  2. 実際にイスを使う子供を座らせて、足が床につく高さを調べましょう

  3. 補強棒の位置を変更する
  4. 先ほど調べた高さで座る時、補強棒が足に当たる場合は位置を変更します

    変更する位置の目安は、先ほど調べた座面高さより低く、尚且つ足に当たらない位置です

    私の場合、2本ある補強棒の中間ぐらいに変更しました

    穴あけに関しては、既存穴径と同じようにあけましょう(φ2mmぐらいの細いドリルで下穴をあけてから、両側より貫通穴をあけると、材料の割れや穴周辺のバリ・ささくれがない、キレイな穴があきますよ!)

    また既存穴に段が付いている場合は、外径が大きい方(段が付いている方)から作業すると、中心に対してブレないキレイな段穴が出来ますよ!

  5. 現状のまま塗装を剥がす
  6. 直線部分など、現状のままの方が作業しやすい場合は、イスの形の状態で塗装を剥がしていきます

    塗装剥がしは目の粗い#60(60番)で作業した方が早いし、塗装と一緒にキズも消えるので、一石二鳥ですよ!

  7. 分解して塗装を剥がす
  8. 曲線や細かい所など、分解した方が作業しやすい部分は、分解して作業します

    注)写真は分解作業後に再度組立てて、写真を撮りました

    ランダムサンダーは曲線の作業性にも優れているので、イスの塗装剥がしには最適です

  9. 表面を整える
  10. 塗装を#60で剥がし、#120で中間研磨、最終#240で仕上げました

    仕上げに関しては、塗装に使う塗料により若干 番手が変わるので、使用塗料に合わせて仕上げて下さい

  11. 塗装の準備をする
  12. 以下のものを用意します
    • 塗料
    • 今回はESHA エシャ クラフトカラーオイル 0.5Lのチーク色を選びました

      選定理由は、塗りやすく、着色と仕上げを1回で行えるだけでなく、木材への浸透力が極めて良いので、どんな素材でも安心して使えるからです

      つまり、簡単で失敗しない!事が決め手です

    • 布コロナマスカーと布のガムテープ
    • 床の養生に使います

    • スポンジ
    • スポンジを使うと子供でもキレイに塗れるだけでなく、1個30円程度なので使用後 捨てても気にならないからです

    • 塗料カップ
    • スポンジより、間口が大きい物を用意すると、使いやすいですよ

    • 使い捨てビニール手袋
    • 手を汚さない為に使いますが、使い捨ての方が何かと便利です

    • ウエス
    • 余分なオイルを拭き取る時に使います

    • 端材(不要な木材の切れ端)
    • 塗装する材料の置き台に使います

  13. 色を塗る
  14. 色は子供が好きな色を、子供と一緒に塗ると良いでしょう

    また、分解した状態で塗装した方がムラなくキレイに仕上がりますよ!

    塗装方法は
    1. 養生マスカー布テープで床面を養生する
    2. アイリスオーヤマ 養生 マスカー 布テープはフィルム幅が数多く有るので、場所に合わせて幅サイズを選ぶと良いでしょう

      もし幅が足りない場合は、重ね張りで対応しましょう

    3. 端材の上に材料を置く
    4. 端材の上に塗装する材料を置くと、材料の汚れ、傷付き防止になります

    5. 塗料を塗料カップに取り分ける
    6. 取り分ける前には塗料をよく振って中身を混ぜてから、取り分けます

      また一度に多く取り過ぎず、少しづつ取り、足りなくなったら継ぎ足す方が塗料を捨てずに済みますよ!

    7. 少しづつスポンジを使って塗る
    8. うす塗りを心がけましょう(特に端部は色が濃くなり、乾きにくくなりやすいので注意して下さい)

    9. 20~30分後、余分な塗料をウエスで拭き取る
    10. 表面に残っていたり、噴出したオイルを拭き取ります

    11. 表面が乾いたら裏返し、1.~4.を繰り返す
    12. 表面のギラツキがなくなったら、乾きだしている証拠です

    13. 乾くまで放置する
    14. 塗料により放置時間が変わるので、塗料の説明書を参考にして下さい(私が使った塗料は8時間でした)

      注)塗装は1回塗りで仕上げています

    15. 塗装表面を整える(ケバ取り)
    16. 塗装表面がざらついている場合は、#400(400番)のサンドペーパーで軽く表面をなで、ざらつきを取り除きます強く擦ると塗装が剥げる恐れがあるので注意して下さい
    以上で塗装の完了です

    注)オイル塗料のついたウエス等は発火・発煙の危険があるので、使用後は水に浸してから処分して下さい(詳しくは塗料の取扱説明書をご覧下さい)

  15. 再度、組み立てれば完成です!
  16. 2本あった補強棒を1本にしましたが、大人が座ってもガタつかないので強度的には問題ないと思います

    また足を乗せる板を前後ろ逆にして、腰掛けにしました
机に合わせると、こんな感じ
正しい姿勢を身に付けてほしかったので、イスにはスタイルキッズ Lサイズ 推奨身長125〜155cm を乗せました
また学習机に関しては「子供の成長に合わせた学習机の作り方」に詳しく記載してありますので、合わせてご覧頂けると光栄です

最後に

今回はベビーチェアーをそのままリメイクしたので…
背もたれより足が後ろに飛び出したままでした

これは小さい子供の転倒防止用なので、小学生には不要だと後から気付きました

今度、写真の赤ラインでカットし、小口を塗装したいと思います

★不要になったベビーチェアーが、机にピッタリなイスにリメイク出来ました★