トリマーを使うメリット
木工製品に面取り加工、装飾加工、引手・手掛り加工や間仕切り用の溝加工を施す時に使用するのが、トリマーといわれる工具です私がトリマーを使い始めたきっかけは、サイドボードを高級家具みたいな シンプルで品の良い仕上がりにする為でした
使ってみると、エッジ部分の仕上がりが格段に良くなっただけでなく、引出しには手掛り加工、箱には間仕切り溝まで作れ、従来では手間の掛かる難しい作業がいとも簡単に出来、作品がワンランクアップしたように感じました
そんな魅力的なトリマーの使い方を「基礎編」と「テクニック編」の2回に分けてお伝えしたいと思います
今回は「基礎編」で、トリマーを使うときの注意点、取扱い方と作業ルールについて、お話ししたいと思います
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トリマーとは?
DIYでは、電動トリマーの事を指しトリマービットと呼ばれる工具を先端に取付け、木材をトリミング(装飾)加工する為の電動工具のことですが、実は装飾加工だけでなく、継手やホゾ組み加工も出来る万能工具なのです
作業時の注意点
トリマーはビットが高速で回転しながら材料を削るので(1分間に3万回転ぐらい)作業時には保護具など安全対策が必要です必要な物としては
- 材料を固定するクランプ等と作業テーブル 材料を確実に固定する事が安全に作業する第一条件です
- 保護メガネ ビットが高速で回転するので、必ず装着しましょう
- マスク 大量の切削くずが出るので、マスクも必需品です
- 耳栓(イヤーマフ) 他の電動工具と比べると使用時間が長くなるので、着用をおススメします
取扱い方と作業ルール
トリマーを安全に使いこなすには、以下の点に注意しましょう- ビット交換や切削深さ調整時 安全の為、電源プラグをコンセントから外して作業する
- トリマービット取付け時 ビットはコレクトチャック内に15mm以上軸をはめ込み、しっかりと固定します(固定が緩いと切削中に外れる危険があるので、しっかりと!)
- 切削深さ 一度に削る深さが深いと、本体故障やビット破損の原因になるので、面取りビット以外は一度の切削深さを5mm以下に調整しましょう
- 回転が安定してから加工を始める 回転物はすべて同じです
- 本体の持ち方に気を付ける 本体冷却用の通気孔をふさがないように持ちましょう
- 切削スピードはゆっくり目で 硬い木材、節の部分や削り代が多い場合は、さらに切削スピードを落として作業しましょう(もし切削面に焦げ跡が出来た場合は、逆に切削スピードを少し上げると出来にくくなりますよ!)
- 連続作業は避ける 熱をもったままの作業は、本体やビットの磨耗を早めるので避けましょう
- 切削方向を確認する ビットは上から見て時計回りに回転するので、外周は反時計回り、内周は時計回りに加工しましょう
- 定規、ストレートガイドを使う場合
加工ミスをなくす為には
下記に点に注意すると、加工ミスを防ぐ事が出来ます- ビット交換後 端材(材料の切れ端)を使って、深さ・形状を確認する
- 削り代(深さ)に関して 正確な深さで削りたい場合、ベース面に直角定規を当て ビットの長さを調整する(トリマーには簡易目盛りが付いていますが、直角定規を使った方が正確です)
補足説明 その1:トリマービット
電動トリマーには通常 切削径6mmのストレートビットが付属していますが、それだけでは出来る事が限られるので、加工に適したビットを揃えると良いでしょう必要なビットのみ揃えるのも一つの方法ですが、セットで揃えると単品で購入するよりリーズナブルに入手出来るだけでなく、思いがけないビットが活躍する事もあるので、私はセット購入をおススメします
私の場合は10本セットを購入しましたが、その中で一番不要と思われた目地払ビットがサイドテーブル作製の際に一番活躍しました(目地払いビットの使い方は「トリマーでDIYをワンランクアップ! - テクニック編 - 」をご覧下さい)
また、ビット購入時の注意点としては
- 購入した電動トリマーに適合する軸径ビットを購入する 通常は6mmですが、海外製品などには6.35mmもあるので、確認が必要です
- ギンナン面ビットとボーズ面ビットは切削形状が違うこと 同じような刃の形状をしていますが、ベアリング(コロ)の大きさが異なるので、切削形状も異なります
対してボーズ面ビットは刃物の最小径とベアリング径が同じなので、加工面に段が付かない形状になります(表紙の写真参照)
私の愛用品は
高儀 EARTH MAN 電動トリマ TR-100購入した決めては
- 安くて扱いやすそうだった DIYがメインなので、プロ仕様を選ぶ必要がなかった
- ソフトスタート付き 始動直後に最高回転で回らないから、始動時の振動が少なく初心者にも安心して使える
- 付属品が充実
後は面取り用ビットを購入するだけで、ほとんどの作業に対応可能だったからです
そして今では、トリマーなしのDIYは考えられないぐらいの必需品になりました
実際の加工方法については、「トリマーでDIYをワンランクアップ! - テクニック編 - 」をご覧下さい
★テクニックをマスターすれば、思い通りの作品に仕上がりますよ★