ポイントは“針の取付け”と“針の調整”
後編で一番気を付ける事は、針の取付けと調整です理由は
- 針は曲がりやすく傷つきやすい素材の為、ムーブメントへの取付け時に針を曲げたり、傷付けたりしてしまう可能性がある
- 針の初期位置を間違えると針の位置関係がおかしくなり、正しい時を知らせることが出来なくなる
無理せず・慌てず・慎重に作業すれば、うまくいきます
今までの流れは「掛け時計は自分で修理しよう – 前編 –」に書いてあるので、まだの方はこちらをご覧になってから続きを読んで下さい
本ページにはプロモーションが含まれています
ムーブメントの取扱説明書を読む
説明書が付いている場合は必ず読んで下さい(特に電波時計は説明書の注意事項を覚えておいて下さい)また取扱説明書は後日必要になる場合があるので、大事に保管しておいて下さい
ムーブメントを取付ける
製品によってはゴムパッキンがないものや、文字盤固定ナットが2種類はいっているタイプもあります
- クォーツタイプのみ【電波タイプは不要】付属の電池を入れ、歯車の回転を確認する(作業完了後、初期不良が分かったらイヤですからね 念のために)
- ムーブメント壁掛け金具を入れる(枠付きの場合、壁掛け金具は不要です)
- ゴムパッキンを入れる(付属品にゴムパッキンがある場合のみ)
- ムーブメントのシャフトを文字盤の穴に入れ、中心に合わせる
- 文字盤12時の方向と掛け金具の方向を合わせる(枠付きの場合は不要です)
- 付属のナットで緩すぎず、強すぎず固定する(掛け金具有りの場合、緩いと壁掛け時にムーブメントが動き、全部の針が12時で揃わなくなる可能性があります)
針を取付ける
- 時針をシャフトに軽く入れ12時の位置に合わせる
- 中心部を左右均等な力でシャフトに押し込む
- 分針、時針も同じ要領で取付ける
最後に全ての針が12時に揃っていることを確認しましょう
- 時針、分針、秒針を横から見たところ -
針の調整
針どうしの接触及び、文字盤との接触がない事を確認する接触していた場合、つまようじなどで針を傷付けないように調整する
分針側に曲がっていると回転時に接触し、時間の遅れにつながる可能性があります
前面カバーを付けて元に戻す(再組立て)
取外しの逆順が取付け方法になります電池を入れて動かしてみる(動作確認)
- クォーツタイプ –時間を合わせてから電池を入れて下さい
秒針が動き出したらOKです
- 電波タイプ - (説明書通りの順番が基本です)
- 電池を入れる
- ピンを抜く(ピンは後で必要になる場合があるので、紛失しないように説明書と一緒に保管しておいて下さい)
- 時計が自動で電波を受信する
- 受信後しばらくしてから現在の時刻へ向かって針が動き出す
- 現在の時刻を指し示したら、OKです
もし10分経っても針が動かない場合は、電波が受信出来ていない可能性があるので、場所を変えて再度、確認して下さい
1時間後、1日後に時間を確認しよう
1時間後、1日後に時間の遅れがなければ修理完了です- クォーツタイプ -
ムーブメントの精度は月差±15秒以内なので、それをめどに判断して下さい
- 電波タイプ -
遅れないのがこのタイプの特徴です
時間が遅れている場合は?
- 針が接触していませんか?
- 針が指で軽く回りませんか?
- 交換ムーブメント推奨針を使用していますか?
- の場合、針の隙間をつまようじなどで調整して下さい
- の場合、シャフトへのはめ込み不足が考えられます(針を取付けるを参考に針をはめ直して下さい)
- の場合、針の重さやシャフト径と針の内径のミスマッチが考えられるので、推奨針への交換をおススメします(針の購入は種類が豊富で送料が安い、時計部品と工具の専門店
さんがおススメです)
私も推奨針を後から購入した一人でした
掛け時計の修理に関して感じた事
いろいろと調べている中で、壊れる一因に「電池の初期電圧が高すぎる」ことが書かれていました確かに壊れた掛け時計も、初期電圧の高いエボルタを使用していました
電波時計の取扱説明書には「アルカリ乾電池は初期電圧が高いので壊れる可能性があります マンガン電池を使用して下さい」と書かれていました
しかし、ムーブメントによっては「アルカリ乾電池を使って下さい」と書かれているものもあるので、電池を交換する時は付属電池と同じタイプにした方が良いと感じました
難易度
★落ち着いて丁寧な作業をすれば必ず成功します★