電動トリマーを使いこなす
電動トリマーは先端のビットを付け替える事でさまざまな加工が可能になりますそしてビットの使い方を覚えることで、テクニックの幅が広がり、作品の出来栄えがワンランクアップします
今回は電動トリマーでよく使うテクニックについてお話したいと思います
電動トリマーを初めて使う人や、電動トリマーを安全に使いこなす為の、扱い方や作業ルールに関して詳しく知りたい人は「トリマーでDIYをワンランクアップ! - 基礎編 - 」を先に一読してから、こちらを読み進めて下さい
本ページにはプロモーションが含まれています
装飾加工
トリマー=装飾加工と言えるほど、一番良く使うテクニックです使うビットによって さまざまな形状に加工出来るので、ケースに表示されている加工形状を参考にビットを選びます
表示されている形状、サイズ(R径)を参考にすると、思い通りの加工形状に削れますよ!
ただ、ベース面からビット先端までの距離によって加工形状が変化する場合も有るので、ビットを付け替えた後は、端材で加工形状を確認する癖をつけましょう
ここでは使用頻度の高いボーズ面ビットを使った、面取り加工について説明します
ボーズ面ビットは角を丸くするビットの名称で、コロ(ベアリング)付きとコロなしがありますが、コロ付きの方が扱いやすいので、初めての方はコロ付きを選ぶと良いでしょう
使い方はコロを材料に沿わせて押し進めるだけで下記写真のように削れます
また(1)の面をもっとキレイに仕上げたい人は、この後説明するコーナー加工後、ボーズ面ビットを使うと良いでしょう
この加工に使用したのはSK11 ルーター・トリマー ボーズ面ビット 25mm SRB-9という面取り径:25mmのビットですが、面取りを大きくしたい場合は29mm、32mmなどのビットを使うと良いでしょう
コーナー加工
コーナーの角を丸くするR加工はいろいろな方法がありますが、トリマーを使う方法が一番キレイに仕上がります使い方としては
- 合板などのベース材を用意する テンプレートガイドが干渉しない厚みの板を用意します
- コンパス等を使って、加工線を描く ひもに鉛筆を付けて、コンパス代わりにする方法もあります
- 取扱説明書を参考に、ガイドをトリマーに取り付ける
- ガイドセンター穴を加工円の中心に合わせ、皿ビスで固定
- 回転軸からビット内側までの距離を、切断したい半径に合わせる
- 回転軸を中心にトリマーを動かす
- サンドペーパーでバリ等を削り、滑らかに仕上げる
- 実際加工したい材料にベース材をクランプ等で固定する
- トリマーにテンプレートガイドを取付ける
- テンプレートガイドが加工材に干渉しない事を確認する ベース材が薄いとガイドの先端が加工材に干渉するので注意して下さい
- ベース材に沿わせながら、トリマー動かして材料を削る
- サンドペーパー等で仕上げると完成です
皿ビスは、ネジの締付け具合でガイドがガタつかず、トリマーがスムーズに動くように調整出来るので、釘より楽でキレイに加工出来ますよ!
もし材料が硬い場合は、安全の為に、1回の切削深さを3mm以下にして削りましょう
またテンプレートガイドなどがオプション扱いになっている製品もあるので、加工前には部品の有無も確認して下さい(高儀 EARTH MAN 電動トリマ TR-100は全て同梱されていました)
段差解消
引き出しを作る時など、底板と側板に段差が出来る事があると思います(私は良くありますと言うか、わざと段差を作ります)その段差はトリマーを使う事で、段のないキレイな仕上がりになります
その時に使うのが目地払いビットです
使い方は
(2)切削面を基準に残りを切削
(3)数回後、段差がなくなる
写真の場合、3~5mmづつの計4回切削しましたが、厚みが5mm以下の場合は1回の切削でOKです
箱などを作る時、最初っから寸分の狂いもなく材料を切断して、段差なく材料をつなぎ合わせる事は至難の業だと私は思います
そこで私の場合、材料を少し大きめにカットし、組み立てた後 トリマーで段差を解消する方法を使います
この方が通常の方法よりキレイに仕上がるので、私のおススメのテクニックの一つです
溝加工
板をつないだり、間仕切りを作る時に使うテクニックで、溝幅に応じたストレートビットを使いますキレイに仕上げるコツは、目標の溝幅より細いビットを使い、数回に分けて切削する事です
私の場合、切削線より2mmほど内側を荒削りした後、切削線に沿って削ります
掘り込み加工
こちらもストレートビットを使いますその後、切削線に沿って仕上げ削りをしましょう
溝加工、掘り込み加工共に言えることですが、切削量が少ないほど加工面がきれいになるので、仕上げ時の切削量は少なめにする事が肝心です
その他のテクニック
ここでは紹介していませんが、その他にも継手、ホゾ組みなどいろいろなテクニックがあるので、詳しく知りたい方はDIYシリーズ新 トリマー&ルーター テクニックで調べてみてはいかがでしょうか?★電動トリマを使うと今までとは見違えるような作品に仕上がります★