設計図(図面)を作ろう!
ベンチボックスをDIYする上で一番大切なことは使いやすく収納物と収納場所に合ったサイズにすることです
その為の重要ポイントは以下の3つ
- ヒンジ(丁番)の位置を決める
- ボックスサイズを決める
- 把手加工の有無を決める
これらが決まると自分の望みをかなえるベンチボックスの大雑把な設計図が完成したといっても過言ではないでしょう
そこで私が作ったベンチボックスを参考にしながら、3つの重要ポイントを詳しく解説したいと思います
ヒンジ(丁番)の位置を決める
ベンチボックスを壁付けに「する」 or 「しない」でヒンジの位置が決まります
壁付けにする場合はヒンジを上面に、後ろに隙間を空ける場合はヒンジを側面に取付けます(詳しくは「DIY de ベンチボックスを作る - アレンジ編 -」をご覧ください)
取付け位置が決まったら、使うヒンジタイプの候補を挙げ サイズを事前に確認しておきます
私がおススメするヒンジタイプは以下の2つです
- ソフトクローズタイプ(締まる方向のみ力が加わるヒンジ)
- トルクヒンジタイプ(任意の位置で止めることが出来るヒンジ)
後述するトルクヒンジと比べ高価にはなりますが、開ける時は軽く 閉まる時はゆっくり閉まる為、安全で楽に開閉出来るのが特徴です
私が候補に挙げたのはスガツネ工業 HG-JHW16Sタイプでした
天板(蓋)を開ける時に天板の重さプラスアルファーの力が必要になりますが、ソフトクローズタイプより安価で好きな位置で止まるのが特徴です
こちらの候補はスガツネ工業 HG-ITSタイプもしくはスガツネ工業 HG-TPタイプでした
私の場合、ベンチボックスの後ろに自転車のメンテナンス用具を置く予定でヒンジ位置は側面にしましたそして灯油を給油している時、天板が勝手に閉まらないトルクヒンジに決めました
ボックスサイズを決める
次に収納物の大きさや設置場所からベンチボックスのサイズを決めます
私の場合、ボックスの中に18Lの灯油用ポリタンク2個と給油ポンプが入いる大きさ(横幅68cm、奥行き20cm、高さ43cm)が最低限必要でした
また玄関に置ける大きさが最大で横幅80cm、壁からの奥行は38cmという制約もありました
その為 最大幅から少し隙間を空け 横幅を77cmぐらいに決めました
そしてボックスの後ろには自転車のメンテナンス用具を置きたかったので、奥行きを30cmぐらいに決めました
高さに関しては収納品の高さ(43cm)を基準にヒンジを取付けるスペースを作りながら、玄関の地面と床の段差(上がり框の高さ19cm)も考慮する必要がありました
そこで身近の物で高さが43cm+底板(2.5cm)+天板(2.5cm)=48cm以上なモノを探すと 背もたれの高さが56cmのソファーが有ったので、高さ19cmの上がり框の段差を作りシュミレーションすることにしました
というのも身長172cmの人が座るイスの適切な高さは42cmらしいのですが、ボックスの中身だけで適切な高さをオーバーするからです
シュミレーションした結果、床をイメージした19cmの高さから座っても低すぎず、玄関の地面をイメージしたところからでも足先に手が届いたので、靴の脱ぎ履きに影響がないと判断し、ベンチ高さを56cmに決めました
最後に側面の形状に関してはSPF材をメインにしたベンチボックスにしたかったので、枠に溝を作り 板をはめ込むパネルタイプに決めました
把手加工の有無を決める
「把手有り」 or 「把手なし」の主な違いは作業時間とデザイン性に有ります
「把手有り」は把手の加工時間が必要になるのですが、余分な出っ張りが不要になるので 奥行きに余裕のない場所では効果的です
反対に「把手なし」は把手の加工時間が不要になるので、作業時間が短縮出来 デザイン的にもシャープな感じになります(詳しいイメージは「DIY de ベンチボックスを作る - アレンジ編 -」をご覧ください)
私の場合 奥行きに余裕がないので、余分な出っ張りがなくなる「把手加工」を選び、枠に溝を作ることにしました
これで天板サイズも決まり、イメージデザイン及び大雑把な設計図が完成しました
もし「把手なし」を選んだ場合、開閉時の手掛け用にベンチボックスの外枠より中指の第二関節の長さ分(5cmぐらい)天板の奥行を長くすると良いでしょう
上記以外に決める事
私の場合パネルタイプにした為、枠の外側から5mmの位置に深さ5mmの溝を作り、1x4(ワンバイフォー)のSPF材をはめ込むように設計しました
更に天板の反り防止対策には天板周りにフレームを付ける方法を選びました
そして完成した図面がこちらです
後は図面を元に材料を切断、組立て、そして塗装をすればベンチボックスの完成です
★続きは「DIY de ベンチボックスを作る - 後編 -」をご覧ください★
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