楽して簡単な、芝生の水やりテクニック - 後編 -

自動散水で水やりを省力化する

自動散水で一番大切なことは、水やりが必要な日の朝に、芝生に十分な水を与える設定にすることです

書くのは簡単ですが、私の場合 自動散水を始めてからの4年間は、きれいな芝生につながる水やりが全く出来ていませんでした

しかし芝生の管理方法見直しをきっかけに、芝生の状態を詳しく観察したおかげで自動散水の上手な使い方を身に付けることが出来ました

これから私が習得した自動散水の上手な使い方について、詳しくお話ししたいと思います

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準備

まず最初にすることは構成部品のセッティングです(構成部品の詳細は「楽して簡単な、芝生の水やりテクニック - 前編 - 」をご覧下さい)
  1. タイマーに電池を入れ時刻をセットする
  2. 設定方法は取扱説明書をご覧下さい

  3. 蛇口にタイマーを取付ける
  4. 蛇口の形状に合った接続継手を使い取付ける

  5. コック付きコネクターをタイマーに取付ける
  6. コックは全開にしておきます

  7. スプリンクラーを庭の中心に置く
  8. スプリンクラーは縦・横共、散水範囲を最少に設定します

  9. タイマーにスプリンクラーをつなげる
  10. 必要な長さが分かるまで接続ホースは有るもので代用するのがベストですが、蛇口からスプリンクラーまでの距離を測り、それより長めのホースを購入して使っても良いでしょう
以上で準備は終了です

水漏れを確認する

多少の水漏れは問題ないですが、大量に漏れると散水範囲が狭くなるだけでなくタイマーの故障につながる場合もあるので、必ず確認しましょう

確認方法は
  1. 蛇口を少し開く

  2. タイマーで「手動水やり」を始める

  3. 接続部からの水漏れを確認する
  4. 確認場所は蛇口とタイマーの接続部です

  5. 漏れていなければ蛇口をさらに開き、再度確認する

  6. 最終、蛇口を全開にした状態で漏れていなければOKです
もし漏れている場合は、接続方法を見直しましょう

またネジ部からの水漏れは、水漏れ補修用シールテープを使い対処します

使い方は、ネジ部にシールテープを時計回りに3回ほど巻くだけですが、シールに粘着力がないので、少し引っ張りながらネジ部の溝にテープを食い込ませて巻いていきます

シールテープはカクダイシールテープ 15m 7971でOKです

巻き終えたら再度取付け、水漏れを確認します

水漏れ確認が終わったら

散水範囲を調整します

調整方法は
  1. タイマーで「手動水やり」を始める
  2. まだ水は出さないで下さい

  3. スプリンクラーの散水範囲を調整する
  4. 散水範囲は水圧・流量で変化するので、蛇口の開閉量を調整しながら、スプリンクラーの位置、範囲を調整します

  5. 蛇口を全開にして、コック付きコネクターで水量を調整する
  6. 先ほどと同じ散水範囲になるように、コックを調整します

  7. 全ての調整が終わったら「手動水やり」を止めて蛇口を閉める
  8. コック付きコネクターはそのままで!

  9. スプリンクラーの設置場所に目印をつける
  10. 私の場合、東側・南側の木がクロスした位置と覚えておきました
ホース未購入の場合、必要な長さを測り、近くのホームセンター等で購入します(後から位置の微調整が出来るように、少し長めにしましょう)

タイマーを設定する

タイマーは取扱説明書を参考に設定して下さい(ここでは重要ポイントのみ記載します)
  • 散水間隔は毎日に設定
  • 毎日散水に設定するのがポイントです

  • 開始時間は炊事・洗濯など、家庭で水を使わない朝の早い時間帯を狙う
  • 水圧・流量が変化すると、散水範囲も変わってくるからです(私の場合、散水開始は午前5時に設定しています)

  • 散水時間はたっぷり水が撒ける設定にする
  • 私の場合、散水時間は60分に設定しています
以上で全ての設定・調整は終了です

自動散水の上手な使い方

私が芝生の管理方法を見直してから実践している自動散水の使い方です
  1. 普段はタイマーにつなげてある蛇口を閉めておく

  2. スプリンクラーはタイマーにつなげたままの状態で片付けておく
  3. 芝生外のなるべく日陰になる場所に置きましょう

  4. 芝生の状態を日々観察する
  5. 芝生の観察方法は「芝生をキレイにする秘訣 - 水やり編 -」をご覧下さい

  6. 水やりが必要な時は、前日にスプリンクラーを所定の位置に置き、タイマーが取付けてある蛇口を全開にする

  7. 散水が終わったら蛇口を閉め、スプリンクラーを元の位置に片付ける
  8. 片付けないとスプリンクラーが置いてある場所の芝生は日照不足で枯れ、芝生にはホース跡がつくからです
たったこれだけで水やりが必要な日の早い時間に、芝生に十分な水を与えることが出来るのです

散水設備を長持ちさせるコツ

自動散水設備の劣化を少なくするために、私が実践していることは以下の3点です
  1. 散水タイマーに直接雨が当たらないように、カバーを付けた
  2. ホームセンターで切り売りしているテーブルクロスの余りで作った簡単なものですが、雨はしのいでくれますよ!

  3. シーズンオフ(夏芝の場合は冬の間)はタイマーを蛇口から外す

  4. 取外したスプリンクラー、タイマーは物置に片付ける
たったこれだけで何のトラブルもなく6年間使い続けています

まとめ

自動散水における重要ポイントは以下の3点です
  • 水量調整は蛇口でなく、コック付きコネクターを使う

  • スプリンクラーは水やりが必要な前日の夕方以降にセットして、蛇口を全開にする
  • 天気予報と芝生の状態で水やりの必要性を判断し、芝生が傷まないように日陰になってから準備しましょう

  • 水やりが終わったら蛇口を閉めて芝生の上から片付ける

最後に

旅行などで家を不在にする場合、タイマー設定で散水間隔を変更しましょう(その時は旅行中の天気予報と今までの散水間隔を頼りに設定しましょう)

何事も芝生の状態を見て自分で判断する習慣をつけることが、きれいな芝生にする近道だと私は思います

★水やり一つで芝生の状態が変わるんですよ! 本当に!★