芝生をキレイにする秘訣 - 水やり編 -

芝生の管理方法を見直す

芝生を貼って約11年、「キレイな芝生!」と言われることも有り、芝生に関しては多少自信があったのですが、ある時 芝生にコケが密集していることに気付き「芝生の管理に手抜きがあったのでは?」と考え始めるようになりました

そこで芝生の環境作りに再度取組み、芝生の管理方法も見直すことにしたのです(芝生の環境作りに関しては「コケの生えない芝生にするには」をご覧下さい)

今まで以上に芝生についての知識を深め導き出した管理方法に、自分のアイデアを加えて完成したのがこれから説明する管理方法で、今回はその中で一番重要な水やりについてお話ししたいと思います

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芝生の水やりは奥が深い

水やりは誰もが知っているし、誰でもしていることですが、やり方次第でコケが生えたり、病気にかかったり、枯れたりする、実はとても重要な作業の一つなのです

我が家の芝生も今までは年に3回ほど病気にかかっていましたが、水やり方法を見直してから今日までの5年間、一度も病気にかかっていません

さらにコケの生えてた部分も順調に回復し、芝生は今までより青々としてきました

しかし難しい事は何もしていません

私が見直したのは、以下のたった3つのポイントだけです
  1. 水やり間隔
  2. 芝生観察
  3. 水やりのタイミングと量
これから順番に詳しく説明していきます

最適な水やり間隔は?

私が最初に目を付けたのが、水やり間隔でした

今までは土の状態を見て乾いていれば水やりをしていたのですが、調べてみるとそれでも多いことに気付きました

ただ芝の種類によっては水の管理方法が多少変わるので、先ず芝の種類を知ることから始めました

芝を大きく分けると以下の2種類に分類されます
  • 暖地型芝(夏芝)
  • 夏に向けて生茂り、冬は地上に出ている部分が枯れて茶色に変色、芝の種類にはノシバ、高麗芝、バミューダグラスなどがある

  • 寒地型芝(冬芝)
  • 寒さに強く、冬でも枯れずに青々としており、芝の種類にはベントグラス、ケンタッキーブルーグラスなどがある

一般的な水やり間隔は雨が降らない場合、暖地型芝で2~3日に1回、寒地型芝では1~2日に1回で良いとされています

また、こまめな水やりは水過剰になりやすく、コケや病気の原因になるだけでなく根は地中に張らなくても水分を吸収できるので地表近くに張出し、ちょっとした乾燥でも枯れやすい芝生になってしまいます

ただ植えたばかりの芝や生育の悪い芝の場合は根が十分に成長してないので、上記にはあてはまりませんので注意して下さい

芝生の観察ポイントは?

水やりの間隔を覚えたら、次は芝の状態を観察して水不足、水過剰になりやすい場所を調べました

芝は日当たりの良い場所ほど水不足になりやすく、日陰の時間が多い場所ほど水過剰になりやすいことはすぐにわかると思います

それ以外で水不足に関して注意する場所は、傍にコンクリート、レンガ、飛び石などがある場所です
これらは太陽の日差しによって熱せられ、その影響で傍の土の地温が上昇し、ほかの場所より土が乾きやすくなります

さらにレンガ積みや外壁などは地中にコンクリートの基礎が埋まっている為、他の場所より土の厚みが薄く土中の保水量が減り、水不足になりやすい要注意場所にもなります

石の下にコンクリートの基礎がある飛び石の場合も、土の厚みがさらに薄く水不足が顕著に表れるので、レンガ積みや外壁よりさらに注意が必要です(我が家の一番の注意場所は、ジェラストーンの飛び石でした)

そして芝は水不足になると、葉が丸まって細くなります
両方とも同じ高麗芝ですが、見比べると水不足の葉は丸まり細くなっているのがわかると思います

丸まっているだけなら、水やりで元の元気な芝に回復しますが、気づかずにいると次第に芝は枯れていくので、芝生のどの場所が水不足になりやすいのかを調べ、水不足のサインを見逃さないようにしました

また寒地型芝は水不足のサインが出ると手遅れになる場合があるので、暖地型芝より注意深い観察と早めの対処が必要となります

そして水過剰になりやすい場所は、日陰と木々の枝先の下に当たる場所です

意外に木々は雨を凌ぐので土中の水分量は多くないと思いがちですが、木の枝先の下に当たる場所は枝葉にたまった雨を滴として下に落とすので、ピンポイントで水分量は多くなります(私の庭のコケが生えた場所も白ヤマブキの外側に当たる場所でした)

このように芝生を調べ終えてから、日々要注意場所を観察し始めました

観察と言っても、とても簡単な方法です

夕方は水不足を発見しやすく、朝は水過剰の状態がわかりやすかったので、水不足ポイントは夕方、水過剰ポイントは朝に芝生を見るだけで、芝生の状態を把握することが出来るのです

芝生が元気になる水やりのタイミングと量は?

基本は朝8時までの水やりがベストです

理由は
  1. 葉が水に濡れている時間が短くなり、病気が発生しにくくなる
  2. 水の蒸散効果により地温の上昇を防ぐ
からです

さらに水やりをする場合は、たっぷりと水をあげるようにします(私の場合、自ら水やりをする場合は、43平米で約1時間ほどですが季節により多少時間は前後します)

たっぷりと水をあげ、水やり間隔を広げることで、根は地中にしっかりと張るようになります(ただし水不足、水過剰になりやすい場所は水やり量を調整する必要があります)

ただし、植えたばかりの芝や生育の悪い芝は根が未発達なので、根付いた芝よりこまめに水やりをした方が良いでしょう

まとめ

根付いている芝に対しての水やりポイントをまとめました
  1. 水やり間隔は広めにする

  2. 水不足、水過剰になりやすい場所を把握する

  3. 水やりは午前8時までに行い、たっぷりとあげる
たかが水やりかもしれませんが、されど水やりです

私の場合、時間のない時は水不足になりやすい場所だけ見て、次の朝そこだけ水をあげることもありますし、水過剰な部分は1週間以上水をやらない場合もあります

大事なのは芝生全体を同じような水分状態にする事です

もし朝、水やり時間がない人は自動散水にしてはいかがでしょうか?
ガルディナ スプリンクラー(アクアズーム)1973-20 AZ73は四角形の隅まで水が撒けるスプリンクラーで、我が家の自動散水の中心機材です(自動散水については「楽して簡単な、芝生の水やりテクニック - 前編 - 」をご覧下さい)

水やりが上手になると、芝生も元気になって青々としてきます

そしてもっと青々とするためには栄養が必要となってきますので、この続きは「芝生をキレイにする秘訣 - 肥料編 - 」でお話ししたいと思います

コケを取除き、芝生環境を整えたら、後は芝が成長しやすいように管理するだけで、グリーンカーペットが自分の庭に現れます

★きれいになっていく芝生を眺めると、芝生の管理が楽しくなりますネ★