水に強いオイル系塗料があった

ダイニングテーブルを再塗装 - 塗装編 -

ダイニングテーブルの再塗装で一番大変だったのが、古い塗装の剥離作業(詳しくは「塗装の剥がし方で、再塗装の出来が決まる」をご覧下さい)

そして一番悩んだのが、新しい塗料選びだった
私が塗料に求めたのは、以下の4つ
  • オイル系(無垢材の良さを引出すのは、オイルが一番)
  • 撥水性に優れている
  • 食事をする場所なので、安全・安心である
  • 数年経過した無垢のウォールナット材と同じ色合いが出せる
事だったが、問題は撥水性に優れたオイル系塗料が少ないことにあった

その為、あれこれ探し回ったおかげで、水回りに使えるオイル系で、色の種類が豊富な上に色の混合も可能であり、1平米分の塗布量から買える塗料を見つけることが出来たのだった

これからその塗料と塗装方法について、詳しくお話ししたいと思います

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ダイニングテーブルに適した塗料は?

私が求める条件を全て満たしたのが、自然健康塗料リボスだった

リボスはドイツ工業規格(DINEN71part3)に合格しており、幼児用製品の塗料にも使われるぐらい安全なので、テーブルにも安心して使える

豊富にある種類の中からカルデットのチークとウォールナットを混合して着色し、透明オイルのメルドスハードオイルで仕上げれば、数年経ったウォールナット材の色合いになると想像も出来た

さらにメルドスハードオイルは撥水性に優れているだけでなく、表面を硬くする効果もあるのでキズ対策にも期待が持てた

以上の理由から、塗料に自然健康塗料リボスを選んだ

塗装する前に

  1. 最終240番のサンドペーパーで下地を整える
  2. 目の細かいサンドペーパーで仕上げると、オイルの浸透性が悪くなるので注意する

    また下地研磨の出来が仕上がりを左右するので、木目に沿ってしっかりと研磨する

  3. 布コロマスカーSで汚したくない部分を養生する
  4. 布テープにビニールが付いているので、養生作業が楽に出来ます

  5. 塗装に必要な道具を準備する
  6. 食器洗い用スポンジ、使い捨てビニール手袋、ウエス、ペイントカップなどサイドボードを塗装した時と塗料以外、準備は同じだ(詳しくは「ワトコオイルだけで仕上げるサイドボード」を参照して下さい)

カラーオイルを塗る

  1. リボスのカルデットを準備する
  2. チーク50ccとウォールナット50ccを1:1に混合

    1回目の必要量は1平米あたり50cc、テーブルの大きさが横:150cm、縦:90cmの1.35平米なので、100ccで足りた

  3. カルデットを薄めに塗る
  4. 1回目の塗装はオイルが良く浸透するので、表面がすぐに乾くかもしれません

    その場合オイルを塗り重ね、絶えずオイルが潤っている状態にします

  5. 20分後、表面に残った塗料をウエスで拭取る
  6. 20分は標準的な時間です

    放置時間は温度、湿度により変わります

    ポイントは「オイルに粘り気が出る前に拭取る」です

  7. 12時間乾燥させる
  8. 12時間も目安時間です
    手で触って乾いている事を確認してから、次の作業に移ります

  9. ケバ取り研磨をする
  10. 表面がケバ立っている場合、ケバ立っている所を400番のサンドペーパーでやさしく研磨します

    注)電動サンダーを使うと塗料まで削る可能性があるので、必ず手作業でやさしく研磨します

  11. カラーオイル塗装の完了です
  12. 塗り始めから比べると、落ち着いた色になりました

透明オイルで仕上げる

  1. 塗装で汚したくない部分を養生する
  2. カラーオイル乾燥の邪魔にならなければ、養生はカラーオイルからつけっぱなしでもOKです

  3. リボスのメルドスハードオイルを準備する
  4. 50ccで十分だったが、浸透性の高いオイルでありながら撥水性も高く、表面も硬くするので、使い道があると判断して少し多めの量を購入

  5. メルドスハードオイルも薄めに塗る
  6. 2回目の塗り込み必要量は1平米あたり30cc

    1回目と比べ浸透性が低く、すぐに乾くこともないので、安心して薄塗りを心がけましょう

  7. 20分後、表面に残った塗料をウエスで拭取る
  8. 1回目と同じで20分は標準の目安時間です

    要領は1回目と同じで「粘る前に拭取る」です

  9. 24時間乾燥させる
  10. 最終仕上げは24時間です(目安)
    手で触って乾いている事を確認してから、次の作業に移ります

  11. ケバ取り研磨をする
  12. ケバ立っている部分だけ、手作業でやさしく研磨します

  13. これで再塗装の完了です
  14. カラーオイルだけよりも、色に深みが出てきました

塗装に関しての注意ポイント

  • オイルの付いたウエス等は水に浸してから廃棄する
  • そのまま放置すると自然発火の危険があるので、スポンジも水に浸してから捨てました

  • 塗装、乾燥時は適度に換気する
  • においはきつくないが乾燥不良を避けるため、乾燥時も適度に換気しましょう

  • オイル塗布後の拭取りはしっかりと行う
  • 拭取りがあまいと、乾燥不良につながります(薄塗りを心がけると、拭取りが楽になりますよ)

塗料に関して

  • 50ccから買えるので経済的
  • 私が購入した大橋塗料さんはリボスのカラーオイル、透明オイルが50ccから買えるので、色を混ぜても出費を抑えることが出来た

  • よく伸びて塗りやすい
  • カラーオイル、透明オイル共良く伸びるので、塗りムラが出来なかった

  • メルドスハードオイルは表面を硬くする
  • 浸透型塗料なのに本当に表面が硬くなったので、柔らかい材料のキズ対策に適していると実感した

  • カラーオイルの色はカラー番号で識別する
  • 色名が表示されていない場合があるので、カラー番号を覚えておくと良いでしょう(50ccに色名は、ありませんでした)

塗装後の感想

  • 8年経ったウォールナットの無垢材と同じ色合いを目指したが、濃さが足りなかった
  • チークとウォールナットの混合は良かったが、1回塗りのため濃くならなかった

    カルデットより色の濃いタヤエクステリアの方が良かったかもしれない

  • 透明オイルは時間の経過と共に黄色味がかり(クリアー塗装の経年変化現象)、完成直後よりは数日経過後の方が深い色合いになった(表紙の写真は数日経過後に撮影)

  • 塗装後2ヶ月経過したが、輪染みの発生もなく耐水性の高さを感じる事が出来た

  • 木目がくっきりと浮かび上がり、木そのままの雰囲気になったので、リボスを選んで本当に良かったと思えました

★4才の子供が、色味をとても気に入ってくれました★