初心者でも簡単・きれいに仕上がるワトコオイル
前回のテレビボードで塗装の楽しさに気付いた私は、今回も塗装することにした(テレビボードの塗装に関しては「SPF材で作るテレビボード - 塗装編 -」をご覧下さい今回はミディアムウォルナット色のワトコオイルを使うことにした
ワトコオイルは初めてなので、色合いを知るためにワトコオイルだけで仕上げることにし、以下の理由で今回も組立て後に塗装することにした
- 引出し等があり、組立て途中に手直しが必要になるかもしれないから
- 枠を組立てた後でも塗装しずらい(手が入らない)場所がないから
- オイルフィニッシュなので、塗りムラが発生しないと思うから
オイルフィニッシュとは、浸透型オイルの事で、木材に浸透して内部に塗膜を作り、樹が持っている本来の美しさを表現できる塗料の事である
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準備したもの
- ワトコオイル 1L
- ペイントカップ
- 400番の耐水ペーパー
- 使い捨てのビニール手袋
- ウエス(古いタオルなど)
- 食器洗い用スポンジ ハケの代わりに食器洗い用スポンジを使う理由は、1コ30円程度なので塗装後捨てても気にならないからである
- マスキングテープ
説明書に沿った方法で2度塗りした
- 240番以上のサンドペーパーで研磨して木地調整をする
- 表面についたほこりや汚れを取り除く 私は固く絞ったウエスで拭き取りました
- 塗装したくない場所をマスキングする
- ワトコオイルをよく振る 沈殿物をなくす為です
- ペイントカップに塗料を取り分ける カップに注ぐとき缶から垂れるので、下にキッチンペーパーやウエスを敷いておくと良いでしょう
- スポンジを使い、ワトコオイルをたっぷり塗る
- 全体を塗り終えたら15~30分放置する
- ウエスで表面に浮いている余分なオイルを拭き取る 表面に粘り気が出る前に拭き取って下さい
- 1時間ほど乾燥させる
- 再度ワトコオイルを塗る 1回目の1/3~1/4程度の量で薄く塗ります
- ウエット研磨をする 2回目の塗装後、表面に粘り気が出る前に耐水ペーパーで仕上げの研磨をします
- 研磨後、余分なオイルをウエスで拭き取る
- 1~2時間後、塗装表面を確認する 木材内部から浸透したオイルが噴き出している場合があるので、噴き出していたら丹念に拭き取って下さい
※研磨の出来具合が手触りに直結するので、しっかりと研磨して下さい
- 2度塗り後、乾くまでに24時間以上必要です
- 臭いが残るので、換気の良い場所に保管した方が良いでしょう
- オイルを含んだウエス等は自然発火の可能性がある為、水に十分浸してから廃棄する(オイルそのものの常温発火はありません)
手触りが悪かったので、もう1度塗ってみた
24時間後に表面を触ってみると、手触りの悪い場所がかなりあった2回目の塗装時、ウェット研磨をしっかりしたつもりだったが、足りなかったみたいだ
とりあえずオイルが噴き出した所の拭き取りも兼ね、キッチンペーパーで磨いてみたら多少は手触りが良くなったが、均等な手触りの良さには繋がらなかったので、1週間後3回目の塗装をすることにした
塗る量は2回目と同程度で薄めに塗り、手触りの悪かった部分を中心にしっかり研磨したら、2回目の塗装後とは比べ物にならないぐらい手触りが良くなった(この時ウエット研磨の重要性に初めて気付きました)
使ってみてわかった!ワトコオイルの短所、長所
短所- オイルの臭いがなかなか消えない(1週間ぐらい残りました)
- 乾くまで時間がかかる(季節にもよるが、最低1日は必要です)
長所
- 手触りがとても良い(木のぬくもりが感じられる)
- 塗りやすい(塗りムラにならない)
- SPF材に塗るとアンティークぽい仕上がりになる
塗装後の感想
- ウェット研磨は400番より320番の方が仕上げが楽に出来たと思う(少し粗い方が良く磨けたと思った)
- ワトコオイルどうしなら色を混ぜて使うことができるので、今度は自分好みの色に仕上げたいと思う
- ワトコオイルを初めて使ったが、塗りやすくムラにならないので、塗装初心者にはおススメの塗料である
★短所もあったが、"使って良かった"と思えるオイルでした★
後は引出しを作れば完成です(続きは「DIYで引出し作りにチャレンジした - 考え方編 - 」をご覧下さい)