SPF材で作るサイドボード

1x4(ワンバイフォー)材とダボがメインのサイドボード

SPF材は安くて加工がしやすい無垢材なので、DIYには最適です

しかし柔らかい材料なので強度が低く、幅が広いものは集成材より高価になることもあるので注意して下さい

しかしダボでSPF材をつなげることで、幅が広くても材料費を抑える事が出来ます

さらに強度もアップするので補強材なしで、スッキリとした形に仕上げることも可能になります

ただダボでつなげる場合、多少のコツや注意するポイントがあるので、今回のサイドボード作りで、その点を説明したいと思います

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切断寸法に注意!

部品図や図面を基に材料をカットしていきますが、注意する点があります

それはダボでつなげて1枚の板にする場合、素材を少し長めにカットすることです(私はダボでつなげる場合、正規寸法より2cm長めに切断しました)

その理由は「ダボでつなげた場合に出来る端面段差をなくすため」です(詳しくは後の「接合した材料を正規寸法に加工する」で説明します)

またサイドボードの部品図や図面は「DIYで理想の家具を手に入れる」に載せてあるのでご覧下さい

ダボでSPF材をつなぐコツ

大事なことは、つなぐ材料の高さを合わせ短面の中心に真っ直ぐ穴を開ける」ことですが、順番に説明していきます
  1. 接合する材料を並べ、板の向きを決める
  2. 木目を揃えると見た目がきれいになります

  3. 並べた向きがわかるように端面に印をつける
  4. 私は片側だけに目印を付けました

  5. 隣り合う面に同じ番号をつけ高さを合わせ線を引き、板厚の中心に印をつける
  6. ラクダ ツーバイフォー定規 を使うと簡単に精度良く目印が打てます(2x4定規の詳細は「安くて便利なツーバイフォー定規」をご覧下さい)

  7. ドリルでダボ穴を開ける
  8. ドリルは木工ドリルを使い、狙い通りの深さするために目印をつけて真っすぐ開ける

    私は6x30mmのダボを使ったので、ドリル径は5.5mm、深さは20mmで開けました

  9. 1.~4.の要領で、一枚の板にする材料全てにダボ穴を開ける

  10. 隣り合う材料を木工用ボンドとダボを使って接合する
  11. ボンドを使うことによって、強度が増します

    また、速乾木工用ボンドを使うと約1~2時間ほどで切削加工が可能なレベルまで固まります

    穴位置がずれてたり、ダボが傾いていると、はめ込みにくくなります

    その場合は当て木をして、かなづちで左右、中央を均等に叩くと入っていきます

  12. 木工用ボンドが固まるまで置いておく
  13. クランプで圧着するのがベストです

接合した材料を正規寸法に加工する

ダボで接合すると端面がそろわない事が多いので、それを補正出来るように材料をワザと2cm長く切断しておいたのです
両サイドから正規寸法になるように切断します

同じ要領で、全ての部品が正規寸法になるように仕上げていきます

ここまで出来れば、後は組立てるだけです

重要ポイントに気を付け、図面通りに組立てる

図面通りに組立てれば完成ですが、注意すべき重要ポイントが2点あります
  1. 引出し部分の枠寸法は精度良く組立てる
  2. 引出しやスライドテーブルなど開閉する部分は、枠の内側の幅、高さ、奥行、直角度を左右同じにする(精度良く仕上げる)と、スムーズな動きの引出し、スライドテーブルになります

  3. 後付けが困難な部品は、組立て途中に取付ける
  4. スライドテーブルに使うスライドレールは、組立て完成後の取付けが困難な場所なので、組立て途中に取付けました

  5. 最後に天板を取付けて、組立て完了です

補足説明

組立てには、クロメートメッキのスリムビスを使いました

ビスをクロメートメッキ(金色)にした理由は、ウォールナット色で塗装した時に目立たないようにするためです

また、スリムビスにした理由は、ビスを目立たせない為です(強度はボンドで確保しているから大丈夫)

★次にワトコオイルで仕上げ、最後に引出しを取付ける予定です★

続きは「ワトコオイルだけで仕上げるサイドボード」をご覧下さい