重要ポイントを押さえたバッテリー交換手順

ポイントを押さえれば、誰でも出来る

自分で出来るカーメンテナンスは多数あります

バッテリー交換もその一つです

自分でバッテリーを選び交換すると、状態把握にもつながり「バッテリーが弱っている」と言う外部の言葉を聞いても、冷静に対応出来るようになります

ただ間違った作業方法は、事故やケガにつながるので注意が必要です

そこで初めての人でも安全に無理なく作業が出来るように、重要ポイントを押さえたバッテリー交換手順を、これから紹介していきたいと思います

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用意するもの

  • バッテリー
  • 車に適したバッテリーを選びましょう(調べ方は「バッテリーの選び方」を参考にして下さい)

  • メモリーバックアップ
  • カーナビ等の設定初期化を防いでくれます
    私はエーモン 1686 メモリーバックアップを用意しました

  • グリス
  • バッテリーターミナル部の腐食防止に使います
    一般的なペーストタイプでOKです

  • ウエス(古タオル等)や紙の緩衝材
  • ケーブル取外し時の絶縁材として使います

  • M10のスパナ、メガネレンチやラチェット
  • ラチェットがあると便利です

  • ビニール手袋や使い捨てビニール手袋
  • 感電、やけどなどから身を守ります

  • 400番以上の目の細かい紙ヤスリ
  • ケーブル端子が腐食している場合に必要です

  • テスター(電圧計)
  • 電気系作業には欠かせません

  • 保護メガネ
  • バッテリー液から目を保護します

作業前にすべきこと

  1. バッテリーの位置を確認する
  2. 取扱説明書に記載されています

  3. エンジンを切っておく
  4. ルームランプ等も全てOffにします

  5. 交換前の取付け状態を撮影する
  6. 交換前後の比較用で
    A:(+)端子
    B:(-)端子
    C:ステー
    D:バッテリーケース
    です

  7. バッテリー電圧を測定する

  8. バッテリー近くにウエス等を用意する
  9. 手の届くところに絶縁物があると、安全に作業が出来るからです

  10. ケーブル固定用クリップなどを外しておく
  11. 作業しやすい状態にします

    私の場合、ケーブルがバッテリーの上を通り、ステーのボルトに固定されていて邪魔だったので、取外しました

  12. 保護メガネ、ビニール手袋を装着する
  13. 安全第一で作業しましょう

メモリーバックアップを取付ける

  1. メモリーバックアップの電圧を確認する
  2. 9V以上、旧バッテリー電圧以下ならOKです

  3. メモリーバックアップの赤線をバッテリーの(+)側につなげる
  4. バッテリー(+)側は通常(+)表記が有り、端子カバーが付いています

    端子カバーを開け、 メモリーバックアップのワニ口を外れにくい場所にクリップします

  5. メモリーバックアップの黒線をバッテリーの(-)側につなげる
  6. こちらも先端のワニ口を外れにくい場所にクリップします

    作業途中でどちらか一方でも外れると、車のメモリーがリセットされるので注意して下さい

バッテリーからケーブルを取外す

  1. バッテリーの(-)側からケーブルを外す
  2. ナットを緩め、メモリーバックアップのワニ口が外れないように取外し、他の金属部と接触しないように、ウエス等で包みます

  3. バッテリー(+)側のケーブルを外す
  4. (-)側同様ナットを緩め、他の金属部に接触しないようにウエス等で包みます

バッテリーを取外す

  1. ステーを外す
  2. ナットを緩め、ボルト下部のフックを外してステーを取除きます (注)ステーを外す時バッテリー端子やケーブルと接触しないように!)

  3. バッテリーケースを取外す

  4. バッテリーを取外す
  5. 安全に作業する為に、新しいバッテリーの保護キャップで端子を保護しましょう

    私の場合、交換品も同じメーカーだったので、取っ手も古いバッテリーに使え、持ち運びが楽でした

  6. 端子の汚れを拭き取る
  7. 端子内側は念入りに拭き取りましょう

  8. 端子の内側をきれいに磨く
  9. 目の細かいサンドペーパーで磨きます(接触不良防止が目的なので、きれいなら不要です)

バッテリーを取付ける

  1. 新しいバッテリーを載せる
  2. 保護キャップや取っ手は、取付けた状態で作業しましょう

    バッテリーの(+)、(-)方向を間違えないように!(不安なら交換前の写真で確認します)

  3. 取っ手を取外す
  4. 取外し方は、バッテリーを載せる前に確認しておきましょう

  5. バッテリーケースを取付ける

  6. ステーでバッテリーを固定する
  7. ボルトはいくらでも締るので、締め過ぎに注意しましょう

    バッテリーの変形がなく、ゆすってもバッテリーが動かないのが、理想の取付け状態です

  8. ケーブルをバッテリー端子に取付ける
  9. 取付け順は(+)側 ⇒ (-)側で、端子の保護キャップは、ケーブルを取付ける直前に取外します

    (+)側を取付ける場合は(+)側のキャップのみ外します

    端子をターミナルに固定する時の注意点
    端子をターミナルにはめて工具等で上から軽く叩き、端子をターミナルの根元に押し込みます(押し込むことで端子がターミナルにくいこみ、外れにくくなります)

    ナットを締めます(端子がターミナルに食い込んでいれば、力任せに締めなくても大丈夫ですが、緩すぎはNGです)

  10. 端子緩みがないか確認する

  11. メモリーバックアップを取外す
  12. (1)黒線 ⇒ (2)赤線の順で取外します

    取外したワニ口クリップがボディなどの金属部分に接触しないよう、注意しましょう

  13. バッテリーの電圧を測定する
  14. 一般的に新品のバッテリー電圧は、12.5~13.0V未満です

  15. 端子、ターミナルにグリスを塗る
  16. 腐食防止のために、グリスを端子、ターミナルに薄く塗ります
    私はKURE(呉工業) グリースメイトペースト (280g)を使いました

  17. 端子カバーを締め、元の状態に戻す
  18. 交換前に外しておいたクリップ等も元通りに戻します

    交換前に撮影した写真と同じ状態ならOKです

  19. 1週間後に確認する
  20. バッテリーの固定状態、端子の緩み、腐食、スパーク痕がないか確認しましょう

  21. 問題なければ、作業完了です
  22. もし何か違和感を感じたら、異常個所前後の作業手順を見直します

まとめ

多少複雑な取付け取外しの順番を、簡単に記載します
  1. メモリーバックアップの赤線を(+)側 ⇒ 黒線を(-)側の順で取付ける

  2. バッテリーケーブルの(-)側 ⇒ (+)側の順で取外す

  3. ステーを取外す

  4. バッテリーケースを取外す

  5. バッテリーを交換する

  6. バッテリーケースをはめる

  7. ステーを取付ける

  8. バッテリーにケーブルを(+)側 ⇒ (-)側の順で取付ける

  9. メモリーバックアップを黒線 ⇒ 赤線の順で取外す

難易度


作業順番間違え、誤接続、無理な作業は事故やケガにつながります、正しい手順で安全作業を心がければ、スムーズに問題なく交換作業が出来るはずです

★問題なく作業が終わった後の喜び!DIYって楽しいですね★