滑りの良い引出しを作るコツ
大事なポイントは下記の3つです- 枠(フレーム)と箱のクリアランス寸法
- 正確な図面の作成
- 正確な組立てと取付け
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引出しの良し悪しが決まるクリアランス寸法
第一のポイントは枠内寸法と、引出しの箱外寸法の関係(クリアランス)です家の中にある滑りの良い引出しを観察すると、横クリアランスが0~1mmで作られているはずです(スライドレールの場合はわかりずらいと思いますが…)
高さに関しては2~3mmのクリアランスになっていると思います(スライドレールタイプは関係ありません)
しかし実際に箱を作る上では横幅、高さ共クリアランスを0mmの計算で材料を切断し、組立てましょう(後からサイズを小さくすることは出来ても、大きくすることは出来ないからです)
図面の有無で出来栄えが変わる
枠(フレーム)組立て後の枠内寸法を元に図面を描きましょう引出しの場合、1mmの差で開閉の滑らかさが変わるので特に必要です
正確な組立て・取付けは腕の見せ所
詳しくは「トリマーでDIYをワンランクアップ! - テクニック編 -」をご覧下さい
取付けはスライドレールの有無で作業が多少変わるので、分けて説明します
- スライドレールを付ける場合 -
私は完全に引き出せて値段の安いLAMPスライドレール三段引き廉価版を使いました
- スライドレールを枠に取付ける
- 箱を組立てる
- 箱のサイズを調整する
- 箱とレールの高さを合わせる
- 箱とレールを仮連結する 左右2ヵ所づつネジ止めして開閉を確認します(スムーズに動けばOKです)
- 箱とレールを完全に連結する
枠の一番下が一般的ですが、大事なのは箱にビス止めが可能な高さで、レールを左右 平行に取付けることです
紙ヤスリ#80で硬めの勘合にし120⇒ 240⇒ 320か400の順に勘合を確認しながら固くなく、ガタのない状態に仕上げます
位置を決めたら左右同じ高さに線を引き、ビス位置を決めます
開閉が重い場合はレールと箱の位置関係を確認してから、固定したネジを緩め調整して下さい
残りのビス穴にビスを取付け完全に固定します
- スライドレールなしの場合 -
- 箱を組立てる 横幅、高さ共枠の内寸法ピッタリを目標に組立てましょう
- 箱のサイズを調整する 枠と箱の勘合を確認しながら削っていきます
直角と寸法に気を付け、先板、前板側からビスとボンドで側板と固定します(スライドレール付きの2.参照)
本来はカンナを使いますが、材料が軟らかかったので私は電動サンダーを使いました(スライドレール付きの3.参照)
滑りの良い引出しにするために側面、上下面とも表面を滑らかに仕上げて下さい
化粧板を取付ける
- 位置を決める
- 箱を枠から取出す
- 箱に化粧板を取付ける 2つの方法で取付けました
箱と化粧板の両方に縦、横の位置関係がわかるような印を付けます
- ビスで取付け -
2)前板に木工用ボンドを塗ります
3)位置合わせ後、クランプで固定してビスで連結します
- ダボで取付け -
箱側にマーキングポンチを打ち込み、化粧板に印を付けて穴を開け、木工用ボンドを箱に塗りダボで連結します
★丁寧な作業を心がければ、満足出来る引出しが完成します★