ダボ接合をキレイに仕上げるコツ
「ビスが使えない」、「釘やビスを使わずスッキリ見せたい」ときの有効なテクニックの一つにダボ接合があります
しかしダボ接合は釘やビスと違いやり直しが出来ないので、キレイに仕上げる為にはチョットしたコツが必要になります
そこで今回はダボ接合をキレイに仕上げるコツを、ベンチボックスのパネル作りを通して説明したいと思います
キレイに仕上げるコツ
キレイに仕上げるコツは接合する材木に段差を作らないことです
その為には材木同士の正確な位置決めと、まっすぐな穴開けが重要になってきます
私の場合 正確な位置決めにダボ用マーキングポンチ、まっすぐな穴あけにはSK11 ドリルガイドキット SGK-6
を使っています
これらの工具を使い、ダボ接合の作業方法を詳しく説明していきます
ダボを使った接合方法
- ダボ穴の位置を決め、ポンチで印をつける
- ガイドベースを印に合わせる
- ガイドベースに6mmのドリルガイドを入れる
- ドリルガイドに沿って穴をあける
- あけた穴にダボ用マーキングポンチをはめる
- 接合する材木の位置を合わせる
- ダボ用マーキングポンチの痕に穴をあける
- 木工用ボンドを塗り、木ダボをはめる
- 材木を接合する
- 材木からはみ出したボンドを拭取る
物差し等を使い穴あけ位置を決めます(材木同士を接合して1枚の板にする場合は板厚の中心)
ドリルガイドキットの付属ポンチとハンマーで印をつけます
SPF材には、物差しを使わず簡単に位置決めが出来るラクダ ツーバイフォー定規が便利ですよ!
4mmのドリルガイドにポンチを下から差し込みガイドベースに入れ、ポンチがまっすぐ立つ位置にガイドベースを調整します
ガイドベースが動かないように固定しながらポンチを抜き取り、径の細い方を下にして6mmのドリルガイドをベースに入れます(注:今回使う材料の厚みが19mmの為、木ダボは6mmを使いました)
もしドリルガイドがガタつく場合 ドリルガイドの周囲にセロテープを巻き、ガタつきをなくします
ポンチで調整した位置からガイドベースを動かさず、ドリルガイドの穴にドリルを差込み、穴をあけます
ダボ穴の深さはダボの長さの半分+1mmが目安です(私の場合 6x30mmの木ダボを使うので、穴の深さを16mmにしました)
またドリルにビニールテープを巻き目印にすると、ドリルの穴あけ深さを一定にすることが出来ますよ!
私の場合 穴径が6mmなので、6mmのダボ用マーキングポンチを使いました
重要:接合する材木に段差が出来ないよう注意しながら、材木を強く押し付けます
ダボ用マーキングポンチの当たった場所に小さなくぼみが出来ます
最初の穴あけ同様、ドリルガイドキットを使い、まっすぐな穴をあけます
穴に木工用ボンド塗り 木ダボをはめ込み、ハンマーで叩いて奥まで入れます
もし あけた穴が浅く、木ダボが計算よりとび出た場合、木ダボをのこぎりで切り 長さを調整します
最後に接合する場所全体にも木工用ボンドを塗ります
材木をゴムハンマーで叩きながらはめ込んでいきます(ゴムハンマーがない場合は余った材料を材木にのせ、材料をハンマーで叩きながらはめ込んでいきます)
ボンドが残った部分は塗料が浮くので、接合部分からはみ出したボンドは濡れたウエス等でしっかりと拭取りましょう
これで1x4のSPF材を1枚接合出来ました(私の場合、70cmの材料に対してダボ接合は2ヶ所にしました)
これを繰り返し、残りの材木を枠材にはめ込んでいきます
最後に
ダボ接合は釘やビスと違い手間暇掛かり、キレイに仕上げる為にはテクニックも必要になりますが、ビス頭が見えない分 ワンランク上の仕上がりになるので、是非マスターしていただきたいと思います
★苦労した分、出来上がった時の喜びは大きいですね!★
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