ビス接合の痕跡を残さない接合テク
木ダボでネジ頭を隠す接合テクニックを使うと、ネジ頭が見えない為 作品がとてもナチュラルに仕上がります
市販の木ダボを使うのが一般的ですが、その場合 材木と木ダボの色合い・木目が合わず、作品に違和感を感じる場合があります
そこで今回は余った木材で木ダボを作り、木ダボと木材を同化させた「ビス接合の痕跡を残さない接合テクニック」について、詳しくお話ししたいと思います
作業方法
- 穴あけ位置に目印をつける
- 接合位置を調整する
- 下穴をあける
- 電動ドライバーにスターエム 58S-3090 皿取錐 3×9を取付け、下穴深さ(穴径3mm側)を確認します(深さが足りない場合、長さ調整ネジを緩め 下穴ドリルの長さを調整します)
- 下穴深さを確認後 スターエム ドリルストッパー 9mm 5005-090を取付け、ネジ穴深さ(穴径9mm側)を調整します(深さは10mm以下にしてください)
- ドリルをまっすぐ材木に当て、ドリスストッパーが当たるまで押し進めます
- ボンドを塗る
- 皿木ネジで固定する
- 木ダボを作る
- 使う場所と同じ材質・木目の木材を用意します(余った木材でOKです)
- 電動ドライバーにスターエム 58S-090 埋木錐 9mmを取付けます
- 穴のあいた木材の木目と同様な木目の所に穴をあけます
- あけた穴の中心が木ダボになります
- 取り出したら、木ダボの完成です
- 木ダボをネジ穴に埋める
- 余分な木ダボをカットする
- 接合部を研磨する
SPF材ならラクダ ツーバイフォー定規を使うと目印の位置決めが簡単に出来ます
コーナー接合ならSK11 コーナークランプ SKC-1を使うと位置決めが簡単に出来、ズレない接合が可能になります
また新潟精機 スプリングクランプ 150mm CL-150S2を使いコーナークランプを固定すると、作業中両手が使えるようになるので、より安定した作業が可能になります
3mm径の下穴と9mm径の皿取り穴が同時にあきました
コーナークランプの片側を緩め材木を外し、木工用ボンドを塗ります
皿取り穴径が9mmあるので、一般的な皿木ネジならネジ頭を隠すことが出来ます
マイナスドライバー等で根元から折ります
ネジ穴に木工用ボンドを塗り、木ダボを埋め ハンマーで奥まで押し込みます
使う木ダボは穴周辺の色目・木目に合わせると、木ダボが目立たなくなりますよ!
刃にアサリがない(刃先が左右に開いていない)Z ライフソークラフト 145 No.30023を使うと、材木を傷付けにくくなりますよ!
上手に木ダボがカット出来れば不要ですが、そうでない場合でもサンドペーパーで磨けばキレイになります
上の穴は少し材木が傷つきましたが、研磨でキレイになりました
以上でネジ頭を見せない接合が完成です
ワンポイントアドバイス
一番重要で難しい作業が木ダボ作りです
その木ダボを上手に作るコツは
- 穴のあいた材木と同じ材質、木目や色目の材木(端材)を用意する
- 材木(端材)をクランプ等で固定する
- 材木に刃溝が出来るまで、ドリルの刃先を材木に軽く押し当てた状態にする
- 材木に刃溝が出来たら、ドリルをまっすぐ材木に押し込む
絶対ではないですが、安全作業の為に推奨します
インパクトドライバーを使う場合、インパクトがかかり過ぎないようにします
電動ドライバーが振れないように注意します
もし途中で先端(頭)が折れても ドリルの中に木ダボが残っているので、途中で辞めずに穴をあけ続けましょう
両サイドは作業途中で木ダボの頭が折れましたが、深さ19mmの穴をあけると使える木ダボが出来ていました
以上の点を踏まえて作業すれば、ビス接合の痕跡を残さない接合テクニックは完璧にマスター出来たといっても過言ではありません
最後に
下穴ドリルと木ダボ作製ドリルを別々で買うよりはセットで購入した方がお得です
今回私はスターエム 58X-S3090 ハイス皿取錐&埋木錐セット 3x9x9というハイス刃のドリルセットを使いましたが、硬い木材を使わないのならスターエム 58S-S3090 皿取錐&埋木錐セット 3×9×9の方が安く購入出来ますよ!
★木目まで完璧に合わせると、「言うことなし!」の仕上がりでした★
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