N-VANのテールゲートを内側から開けるDIY - 後編 -

ポイントは作業後のトラブル防止

「N-VANのテールゲートを内側から開けるDIY - 後編 - 」はテールゲート内に通線した電線の両端に端子を接続し、電線を固定する方法までを説明します

今回のポイントは端子カシメと電線の固定方法です

作業後トラブルが起こらないように、しっかりと説明していきます

なお、ここまでの作業(テールゲートのフレーム内通線作業)は「N-VANのテールゲートを内側から開けるDIY - 前編 -」で詳しく説明してあるので、まだの方はこちらも併せてご覧ください

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作業手順4.スイッチ側に端子を接続する

最初にテールゲート内に通した電線のスイッチ側に端子を取付け、コルゲートチューブと電線の長さを決めます
  1. 電線を作業しやすい位置まで伸ばす

  2. 2本の電線を1本づつに分ける
  3. 長さは使う端子にもよりますが、私が使ったエーモン ギボシ端子5セット(後入れスリーブ) 1153の場合、電線の先端の溝(2本線の間の溝)にカッターで切れ目を入れてから、約50mmほど指で割きました

  4. 電線の被覆を剥く
  5. 電工ペンチかワイヤーストリッパーで約5mm剥きます

    注)被覆を剥くとき、電線のサイズより1つ大きいサイズで剥くと芯線が切れずに剥くことが出来ます!

    私はエーモン 電工ペンチ 1452を使って、0.5sqの電線を0.75sqの位置で剥きました

  6. 芯線をよってまとめる
  7. 芯線がバラバラにならないようにねじっておきます

  8. スリーブを電線に通す
  9. 通常(+)線にはショート防止の為メス端子、(-)線にオス端子を取付けます

  10. 電線に端子をかしめる
  11. 順番は(1)スリーブを入れる ⇒(2)小さいツメをかしめる ⇒(3)大きいツメをかしめるの順です
    ギボシ端子のかしめ方はギボシ端子を電工ペンチで正しくかしめる(付ける)方法をご覧頂くと理解しやすいと思います

    また私の使った端子セットは後入れスリーブなので後からでもスリーブが入るのですが、万が一のことがあると嫌だったので最初にいれました

  12. 電線にテープを巻く
  13. 電線を元の位置に戻し、コルゲートチューブのエッジと電線が接触する部分にテープを巻きます
    巻き方は
    (1) 1/3~1/2ほどテープを重ねながら、電線から巻き始めます

    (2) そのままコルゲートチューブまで一緒に巻いていきます

    (3) 巻き終わったら、反対側から電線を1cmほど引っ張ります

    すると、テープで巻いた部位の電線がコルゲートチューブ内に入り、テープのクッションでコルゲートチューブのエッジと電線が傷つかないようになります

    またテープには、のり残りが少ないエーモン 結束テープ N855を使うと良いでしょう

  14. スイッチ側の端子を固定する
  15. 結束バンドを使ってクリップの近くに固定します

    私は赤丸部のような固定を想定して、少し長めの結束バンド トラスコ ケーブルタイ幅3.2mm×203mm TRCV200SWを準備しました
    注)私が使った端子セットはオス端子もスリーブで先端までカバーするので、今回は作業性を考慮して端子を取付けました

作業手順5.テールゲート側に端子を接続する

電線を通す位置(配線位置)を決めてから、テールゲート側に端子を接続します
  1. 配線位置を確認する
  2. コルゲートチューブ及び電線の長さを決める為、最初に配線位置を決めます

  3. コルゲートチューブをカットする
  4. 長さが決まったら、(1)コルゲートチューブから電線を引出し、(2)コルゲートチューブのみカットします
    コルゲートチューブはカッターでも切れますが、MCC 樹脂カッタ 37 JPC-37を使うと、(3)の様にキレイに切れますよ!

  5. 電線の長さを決める
  6. 私の場合、電線の配線は写真の様にしました

  7. (-)側に端子を取付ける

  8. 端子を取付けた後は傷付け防止の為 テープで先端を保護しておきます

  9. (+)側の被覆をむく
  10. 被覆は約1cmほどむき、芯線がばらけないようにねじっておきます

  11. コネクターを外す
  12. ツメを上に押し上げながら、コネクターを引き抜きます(ちなみに向かって右側のロック解除線に(+)線を接続します)

  13. リテーナーを外す
  14. 両サイドにあるツメをおこしながら、リテーナーをはねあげます

  15. 電線をコネクターに差し込む
  16. 白線の横からコネクターを挿入し、リテーナーの隙間から芯線が端子と接触していることを確認します

  17. 電線を既存線に固定する
  18. 挿入した電線が動かないように幅を半分にしたテープを巻いてから、結束バンドで固定し、リテーナーを元に戻します

  19. コルゲートチューブと電線にテープを巻く
  20. スイッチ側と同様にコルゲートチューブと重なる位置まで電線にテープを巻き、そのままコルゲートチューブに巻いていきます

    上手に巻くコツはコルゲートチューブをスイッチ側に1~2cmほど戻しながらコルゲートチューブの端まで電線にテープを巻き、そのままコルゲートチューブにテープを巻いていくと、スイッチ側と同様な仕上がりになります

  21. (-)側端子を固定する
  22. ナットを緩め、ボディーとナットの間にクワ型端子を差し込み、ナットを締め直します

  23. コネクターを元に戻す
  24. ツメが引っ掛かるまで押し込みます

  25. 電線を固定する
  26. 結束バンドを使い、既存線を固定しているクリップ近くで既存線に固定します
以上で「電線に端子を取付けて固定するまで」の完了です

補足説明

車の振動で不具合が出ないようする為の注意するポイントをまとめました
  • 端子の接続について
  • 電線に端子を取付けた後電線を引っ張り、端子から電線が抜けない事を確認しましょう!

  • テープ巻きについて
  • テープでコルゲートチューブ端と電線を一緒に巻く理由は、電線をコルゲートチューブの中心に位置させ、電線がコルゲートチューブのエッジで傷つくことを防止するためです

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