濡れた電動コンポの取り扱い方


シマノDI2は注意が必要

雨の日に好んで自転車に乗る人は少ないと思いますが、「イベント途中で雨に降られて、濡れてしまった」という経験は、多くの人がしていると思います

そんな時は「ウエアーも靴も濡れているので、早く着替えてシャワーでも浴びて、さっぱりしたい!」という事で頭がいっぱいだと思います

しかしそんな状態でも真っ先に気を付けてほしいのが、濡れた電動コンポの取り扱い方です

特にシマノの電動化コンポ DI2は注意が必要なので、これから電動コンポが濡れた時の注意点を、体験談を交えながらお話ししていきます

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濡れたままの状態で逆さにしない

電動コンポとは変速システムを電動化(電子変速システム)にすることで、シマノのコンポーネントで言うと”DI2”といわれるシステムがこれに当たります

シマノDI2の場合、内蔵式バッテリーはシートポストに固定してあり、このバッテリーが悪さを引き起こす要因になっています

それは通常の立てた状態では全く問題ないのですが、濡れた状態で自転車を逆さにすると、フレームの底(BB下)にある水抜き穴から水滴がフレーム内に侵入し、バッテリーを濡らしてしまうからです

バッテリーが濡れたらどうなるかという事を、私の身近な例で説明すると
  • 軽微な場合
  • バッテリーの異常消費・異常表示の発生

  • 甚大な場合
  • 変速が不可能になり、充電も不可能になる
上記の症例を詳しく説明していきます

私の体験談

私はシマノDI2システムのロードバイクで、あるライドイベントに参加しました

途中から雨が降り出したので、ウェアーも靴もずぶ濡れになりながらのゴールとなりました

ゴール後 雨・風が更に強くなったので、急いで着替えて帰宅準備を始めました

車がセダン車だったので、前輪を外しロードバイクを逆さにして後部座席に積み込み、積み込み完了後 すぐに自宅に向けて出発しました

そして出発後2時間程で自宅に到着し、その日のうちにロードバイクを元の状態に戻して、汚れを拭取り、立てた状態で保管しました

そして2週間後のライドイベントの前日にDI2バッテリーを充電

しかし満充電していたにも関わらず、100kmほどのライド後にはバッテリー残量が30%にまで減っていました

更にその1週間後、30%の状態でロードバイクに乗り 走り出したのですが、変速が切り替わらず「バッテリー残量不足!」がDI2とBluetooth接続しているサイコンに表示されました

ショップで調べてもらっても原因不明の状態でしたが、2ヶ月ほど経過すると元の状態に戻っていました

その時はまだ原因が不明だったのですが、私の友人の話を聞いて「私の場合もバッテリーが濡れていたのが原因」だと理解出来ました

友人の体験談

私の友人は雨天ライドの休憩時にロードバイクの置き場所が無かった為、雨の中 バイクを逆さにして置いていたそうです

休憩後ロードバイクの乗り込むと、変速が出来なくなっている事に気付いたそうです

その時はDI2バッテリー切れと思い、モバイルバッテリーでDI2に充電を試みたのですが、全く充電出来なかったそうです

その為、友人のモバイルバッテリーや充電器を借りて 充電を試してみたのですが、誰の物を使っても充電が出来ずにいました

その後、イベント会場にシマノブースがあったのを思い出して、シマノブースで調べてもらうと、バッテリー不良と診断されたのでした

その為 ブースでバッテリー交換をお願いしたのですが、バッテリー交換時にスタッフがバッテリーを取り出すと、ベタベタに濡れていたそうです

そして、バッテリー交換後は何もなかったかのように変速出来るようなっていたそうです

友人の話を整理すると
  1. 雨天走行前のバッテリーは満充電

  2. 雨天走行中は変速に異常なし

  3. 休憩中にロードバイクを逆さにして放置

  4. 休憩後から変速不可

  5. バッテリーはベタベタに濡れていた(バッテリーへの浸水)
以上の事から、私の経験した事もバッテリーへの浸水が原因だと推測しました

そしてシマノDI2はスポーツバイクが濡れた状態で逆さにしてはいけないという結論に至りました

最後に

バッテリーへの浸水は雨天ライドだけでなく、洗車時も同じことです(洗車時にスポーツバイクを逆さにする人もいるみたいですが、電動コンポ装着車は絶対にやめましょう!)

私の場合、タイヤを外して洗車したいときはMINOURA RS-1800 レーススタンドを使っています 

これは洗車だけでなく、メンテナンス時も使い勝手が良いので、とても重宝しています

また、他メーカーの電子変速システムや電動アシスト付き自転車でも通常走行は問題ないと思いますが、バッテリー端子部の水濡れには注意した方が良いでしょう

あと、車に載せての移動の場合もライド後の事を考えて、逆さにしない方法で積み込む方が良いでしょう

私の場合、逆さで載せるのは危険と思い、セダンからN-VANに乗り換えました

N-VANは軽自動車でもタイヤを外さずに簡単にスポーツバイクが載せれるので、とても満足しています(詳細は「N-VANにスポーツバイクを載せる - 前編 -」をご覧下さい)

★電動変速システムは超便利ですが、取り扱いは要注意ですね!★

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