電波時計ムーブメントの交換方法と注意点
初めてチャレンジする事に不安はつきものです特に修理となると、「購入部品が合わなかったらどうしよう!」など、考えれば考えるほど心配事は尽きません
そこで初めての人でも電波時計のムーブメント交換が簡単に出来る、ムーブメントの交換方法と、交換時の注意点をこれからお話ししたいと思います
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ムーブメントの交換方法
- カバーを外す
- 取外した部品を保管する
- 文字盤を傷つけずに針を外す
- 針の長さを測る ムーブメントに適した針に交換する際の基準にする為、全ての針(時針、分針、秒針)を穴の中心から先端まで測り、記録します
- ムーブメントを文字盤から取外す
- 文字盤の厚みと穴径を測る 私の場合、穴径:10mm、厚み:6mm(文字盤:2mm、スポンジ:4mm)でした
- 適合するムーブメントと針を購入する 下記表を参考に、ムーブメントを選ぶ
- 新しいムーブメントを文字盤に取付ける 取外しの逆順で取付けます
- ネジを力任せに締付けない! 文字盤の厚みが薄い場合は、特に注意して下さい
- 付属のフックを使う場合、フックは必ず12時の位置に固定する! 時計を壁に掛けたとき、12時を真上にするためです
- 針を12時の位置に取付ける 必ず全ての針を12時の位置に取付けて下さい
- 針を調整する
- カバーを取付ける
- 窓の近くなど、電波が受信しやすい場所に移動する
- ムーブメント裏面のピンを抜く
- 電池を入れる 針が動き出したら完了です
私の場合、食品が入っていたトレイに全ての部品(ネジ、針やムーブメント)を入れ、ジップロックで包んで保管しました(フタ付きケースがあればベストですね!)
専用のナット回し工具がない時は、六角ナットにはボックスレンチ、写真のような丸ナットにはマイナスドライバーを使うと楽に外せますが、指だけで回る場合もありますよ!
もし、文字盤の厚みが測れない場合は、外したムーブメントのネジの長さを測定し、文字盤の厚みを推測します
次にムーブメントに適した針を選ぶ
MRCタイプはSH・SWシリーズから、先ほど測った針の長さより、短いタイプを選びましょう
SH・SWシリーズを楽天市場で探す
基本、既存の針は使えないと考えて下さい(理由は後ほど説明します)
また使用するナットは上記表を参考に、適したナットを選び、文字盤を傷つけないように、付属のナット回し工具を使って文字盤に固定します
固定時の注意点
もし位置がズレた場合は、針をムーブメントから外して、再度取付け直して下さい(こちらの理由も後から説明します)
ムーブメントの取付けまでは電波時計もクオーツ時計も同じなので、「掛け時計は自分で修理しよう - 前編 -」も合わせてご覧いただけると、より理解できると思います
交換時の注意点
- 針を必ず12時の位置で取付ける
- ムーブメントに適した針に交換する
- ムーブメントにピンが差し込まれた状態で針を調整する ピンが差し込まれた状態が原点になるからです
- 1.「RESETボタン」を約3秒間長押しして、針を動かす
- 2.全ての針が12時の位置で止まってから電池を抜く
- 3.ムーブメントにピンを差し込む
私も最初、写真の様にズレていたので、全ての針を取外し、再度取付け直しました
また針の長さが既存より長いと、針が枠やカバーに接触して動かなくなるので、同等もしくは短いタイプを選んで下さい
もしピンを抜いた後に針を調整する場合は
時刻合わせに失敗した時の対処方法
強制受信と手動受信の方法がありますが、強制受信から始め、それでも失敗したら手動受信を試して下さい強制受信とは
電池を入れ16分以上たっても現時刻まで針が動かない場合、強制的に電波を受信させる方法で、本体裏面のRECボタンを約3秒間長押しすると針が動き出し、電波の強制受信を開始します
手動受信とは
手動で現時刻まで針を動かし、クォーツ時計として作動させる方法で手順は
- 本体裏面のM.SETボタンを約3秒間長押しして、針を動かす
- 現時刻になったら、M.SETボタンから手を離す
- RECボタンを押す
手動受信で動かしても、電波を受信すれば電波時計として作動するので安心して下さい
もし数日経っても電波を受信しない場合(正確な時を刻まない場合)は、設置場所を変えながら電波が受信出来る場所を探して下さい
交換時のエピソード
私の場合、交換当初は強制受信でも電波受信に失敗し、現時刻まで針が進みませんでした(場所を変えてもダメでした)そこで手動受信で時刻を合わせ、クォーツ時計として動かし始めたのですが、次の日には1秒の狂いもない電波時計として作動していました
ちなみに私が購入したのは電波時計ムーブメント MRC-300ですが、このムーブメントは1日に6回、電波を受信して時刻を調整すると説明書に書いてあったので、どこかのタイミングで電波を受信したのでしょうね!(MRC-250,395も同様の説明書でした)
★朝の忙しい時、正確な時を刻む時計のありがたさが身に沁みます★