電波時計の修理方法

電波時計ムーブメントの交換方法と注意点

初めてチャレンジする事に不安はつきものです

特に修理となると、「購入部品が合わなかったらどうしよう!」など、考えれば考えるほど心配事は尽きません

そこで初めての人でも電波時計のムーブメント交換が簡単に出来る、ムーブメントの交換方法と、交換時の注意点をこれからお話ししたいと思います

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ムーブメントの交換方法

  1. カバーを外す
  2. カバーの取付け方法は様々ですが、タカタレムノス ブラウニー(Lemnos Brownie) PC07-04Lは裏面からビズ4本で固定されていました

  3. 取外した部品を保管する
  4. 取外した部品は紛失しないようにケースなどに入れておきましょう

    私の場合、食品が入っていたトレイに全ての部品(ネジ、針やムーブメント)を入れ、ジップロックで包んで保管しました(フタ付きケースがあればベストですね!)

  5. 文字盤を傷つけずに針を外す
  6. ピンセットのような先端の細い工具で、文字盤を傷つけないように、テコの原理を使って針を真上に持ち上げます

  7. 針の長さを測る
  8. ムーブメントに適した針に交換する際の基準にする為、全ての針(時針、分針、秒針)を穴の中心から先端まで測り、記録します

  9. ムーブメントを文字盤から取外す
  10. 文字盤を傷つけないように外します

    専用のナット回し工具がない時は、六角ナットにはボックスレンチ、写真のような丸ナットにはマイナスドライバーを使うと楽に外せますが、指だけで回る場合もありますよ!

  11. 文字盤の厚みと穴径を測る
  12. 私の場合、穴径:10mm、厚み:6mm(文字盤:2mm、スポンジ:4mm)でした

    もし、文字盤の厚みが測れない場合は、外したムーブメントのネジの長さを測定し、文字盤の厚みを推測します
    この時計に取付けてあったムーブメントのネジの長さは6mmで、文字盤の厚みと同じでした

  13. 適合するムーブメントと針を購入する
  14. 下記表を参考に、ムーブメントを選ぶ
    電波時計用ムーブメントをAmazonで探す

    次にムーブメントに適した針を選ぶ
    MRCタイプはSH・SWシリーズから、先ほど測った針の長さより、短いタイプを選びましょう

    SH・SWシリーズを楽天市場で探す
    基本、既存の針は使えないと考えて下さい(理由は後ほど説明します)

  15. 新しいムーブメントを文字盤に取付ける
  16. 取外しの逆順で取付けます

    また使用するナットは上記表を参考に、適したナットを選び、文字盤を傷つけないように、付属のナット回し工具を使って文字盤に固定します

    固定時の注意点
    • ネジを力任せに締付けない!
    • 文字盤の厚みが薄い場合は、特に注意して下さい

    • 付属のフックを使う場合、フックは必ず12時の位置に固定する!
    • 時計を壁に掛けたとき、12時を真上にするためです
  17. 針を12時の位置に取付ける
  18. 必ず全ての針を12時の位置に取付けて下さい

    もし位置がズレた場合は、針をムーブメントから外して、再度取付け直して下さい(こちらの理由も後から説明します)

  19. 針を調整する
  20. お互いの針、そして針と文字盤の接触を確認し、接触している場合は、つまようじなどで針を傷つけないように隙間を調整する

  21. カバーを取付ける

  22. 窓の近くなど、電波が受信しやすい場所に移動する

  23. ムーブメント裏面のピンを抜く
  24. ムーブメント裏面にあるピンが、差し込まれた状態がムーブメントの原点になるので、針が12時の位置に揃うまで、ピンを抜かないようにしましょう!

  25. 電池を入れる
  26. 針が動き出したら完了です
    ムーブメントの取付けまでは電波時計もクオーツ時計も同じなので、「掛け時計は自分で修理しよう - 前編 -」も合わせてご覧いただけると、より理解できると思います

交換時の注意点

  1. 針を必ず12時の位置で取付ける
  2. ムーブメントはピンが差し込んである状態を原点(12時00分00秒)としている為、針がズレると正確な時を表示出来なくなるからです

    私も最初、写真の様にズレていたので、全ての針を取外し、再度取付け直しました

  3. ムーブメントに適した針に交換する
  4. 針は同じ様に見えても微妙に穴径が違っていたり、ムーブメントが回せる限界を超えた重量だったりした場合、正確な時を刻めないからです

    また針の長さが既存より長いと、針が枠やカバーに接触して動かなくなるので、同等もしくは短いタイプを選んで下さい

  5. ムーブメントにピンが差し込まれた状態で針を調整する
  6. ピンが差し込まれた状態が原点になるからです

    もしピンを抜いた後に針を調整する場合は
    • 1.「RESETボタン」を約3秒間長押しして、針を動かす

    • 2.全ての針が12時の位置で止まってから電池を抜く

    • 3.ムーブメントにピンを差し込む
    それから作業を始めて下さい

時刻合わせに失敗した時の対処方法

強制受信手動受信の方法がありますが、強制受信から始め、それでも失敗したら手動受信を試して下さい

強制受信とは
電池を入れ16分以上たっても現時刻まで針が動かない場合、強制的に電波を受信させる方法
で、本体裏面のRECボタンを約3秒間長押しすると針が動き出し、電波の強制受信を開始します

手動受信とは
手動で現時刻まで針を動かし、クォーツ時計として作動させる方法
で手順は
  1. 本体裏面のM.SETボタンを約3秒間長押しして、針を動かす

  2. 現時刻になったら、M.SETボタンから手を離す

  3. RECボタンを押す
針が通常通りに動き出したら、完了です

手動受信で動かしても、電波を受信すれば電波時計として作動するので安心して下さい

もし数日経っても電波を受信しない場合(正確な時を刻まない場合)は、設置場所を変えながら電波が受信出来る場所を探して下さい

交換時のエピソード

私の場合、交換当初は強制受信でも電波受信に失敗し、現時刻まで針が進みませんでした(場所を変えてもダメでした)

そこで手動受信で時刻を合わせ、クォーツ時計として動かし始めたのですが、次の日には1秒の狂いもない電波時計として作動していました

ちなみに私が購入したのは電波時計ムーブメント MRC-300ですが、このムーブメントは1日に6回、電波を受信して時刻を調整すると説明書に書いてあったので、どこかのタイミングで電波を受信したのでしょうね!(MRC-250,395も同様の説明書でした)

★朝の忙しい時、正確な時を刻む時計のありがたさが身に沁みます★